デイサービスで働くデメリット7選|働く前に知っておきたい現場の注意点【15年の現場経験から解説】

デイサービス介護職人_デメリット

デイサービスは、日勤中心で働けることや、入所施設と比べて身体介護の負担が少ないことから、介護職の中でも働きやすい職場といわれることがあります。ただ、実際に働いてみると、デイサービスならではの大変さや難しさもあります。

働く前に知っておきたいのは、そうした部分が自分にとってどの程度気になるのかということです。良いところだけでなく、働くうえで気になる点まで知っておくことで、自分に合う仕事なのかを考えやすくなります。

デイサービスには、もちろん働くうえでのメリットもあります。メリットについては別の記事で詳しく紹介しています。今回は、実際に働く中で感じるデメリットに絞って見ていきます。

デイサービス介護職人_働くデメリット7選
目次

デイサービスは入所施設より給料が低い傾向にある

デイサービスで働くデメリットの一つが、入所施設と比べて給料が低い傾向にあることです。同じ介護職でも、夜勤手当の有無や運営する法人の違いなどによって、受け取る給料には差が出ます。

デイサービス介護職人_給与が低くなりやすい

夜勤手当がないことが給料の差につながる

入所施設では夜勤勤務があることも多く、夜勤に入れば夜勤手当がつきます。金額は職場によって異なりますが、月に数回夜勤に入ることで、夜勤手当だけでも毎月数万円の差になることがあります。

一方、デイサービスは基本的に日勤帯の仕事で、夜間の勤務がないため夜勤手当はありません。そのため、同じ介護職として働いていても、入所施設と比べて給料が低くなりやすくなります。

運営する法人によって給与水準に差が出やすい

特養などの入所施設は、社会福祉法人など比較的規模が大きく、運営基盤の安定した法人が運営していることが多いです。給与制度や賞与、福利厚生などが整っているところも多く、待遇面でも安定しやすい傾向があります。

一方、デイサービスには株式会社などの営利法人も多く参入しており、法人の規模や事業内容もさまざまです。もちろん、小さな法人だから給料が低く、大きな法人だから高いと単純に決まるわけではありません。

ただ、法人の規模や運営基盤は給与水準に影響する要素の一つです。 さまざまな規模の法人が運営しているデイサービスでは、勤務先によって給料に大きな差が出ることもあります。

デイサービスは休みの自由度が低い

デイサービスは、日曜休みや土日休みなど、休日が固定されている事業所が多いです。そのため、入所施設などのシフト勤務と比べると、自分の予定に合わせて公休を取れる機会は少なくなります。

デイサービス介護職人_平日は休みにくい

希望する日に公休を取りにくい

入所施設などは年中無休で運営しているため、職員はシフトを組んで休みを取ります。すべての休みを自由に決められるわけではありませんが、希望休制度をうまく活用することで、自分の予定に合わせて公休を取ることも可能です。

一方、デイサービスでは日曜や土日が固定休になっている事業所も多く、自分で公休を選べる日が少なくなります。趣味や予定に合わせて休みを取りたい人にとっては、こうした休日の固定が不便に感じることもあります。

平日に用事があると有給を使うこともある

公休を自由に選びにくいことで、不便を感じやすいのが平日にしか済ませにくい用事です。役所の手続きや病院など、平日の日中に行く必要がある場合でも、休日が土日などに固定されていると公休を合わせることが難しくなります。

入所施設などのシフト勤務であれば希望休を使って平日に休める場合もあります。しかし、デイサービスで平日休むには有給休暇を使う必要があり、 自分の予定に合わせて公休を取りにくい点は、働くうえでのデメリットの一つです。

デイサービスは送迎業務の負担が大きい

デイサービスでは、送迎も介護職員の大切な仕事です。利用者を自宅まで迎えに行き、サービス終了後には送り届けるなど、介護職員が送迎に関わる場面も多くあります。

デイサービス介護職人_送迎業務の負担がある

入所施設にはない送迎業務がある

送迎では、介護職員が付き添いとして利用者の乗り降りを介助する場合もあれば、事業所によっては介護職員が送迎車を運転することもあります。特に小規模な事業所では、介護職員が運転を担当することも珍しくありません。

そのため、デイサービスでは介護業務だけでなく、運転まで含めて仕事になることがあります。入所施設には基本的にない業務が加わること自体が、デイサービスで働く負担の一つです。

送迎には安全面や時間のプレッシャーがある

利用者を乗せて運転する場合は、事故を起こさないことはもちろん、急発進や急ブレーキを避けるなど利用者の身体にも配慮した運転が必要です。さらに道を覚えながら、決められた時間に利用者宅を回らなければなりません。

道路の渋滞などがあっても、その後の送迎や予定に影響しないよう時間を意識する必要があります。もともと車の運転に不安がある人にとっては、こうした責任やプレッシャーが送迎業務を大きな負担に感じる理由になります。

デイサービスは家族対応で精神的に疲れる

デイサービスでは、利用者本人への支援だけでなく、家族と直接関わる機会も多くあります。送迎などを通して日常的に顔を合わせることもあり、家族への対応まで含めて仕事になることは、デイサービスならではの負担の一つです。

デイサービス介護職人_家族対応が疲れる

家族とのやり取りも介護職員の仕事になる

家族とのやり取りでは、自宅での様子を聞いたり、デイサービスでの出来事を伝えたりするだけでなく、介助方法や利用について相談を受けることもあります。ときには、不満や苦情をその場で聞くこともあります。

家族から聞いたことは必要な職員へ伝え、事業所で起きたことは正しく家族へ返さなければなりません。内容を聞き漏らしたり、伝え忘れたりしないよう気を配る必要があり、こうしたやり取りだけでも負担を感じることがあります。

特に相談や苦情では、介護職員がその場で強い言葉を受けることもあります。利用者への介護とは別に、家族との関係にも気を配りながら働く必要があることは、デイサービスで働く大変さの一つです。

家族との関係が見えてつらくなることもある

デイサービスで働いていると、家族から大切にされている利用者をたくさん目にします。送迎時のやり取りや家族の言葉から、普段から利用者を気にかけていることが伝わってくる家庭も多いです。

一方で、すべての家庭がそうではありません。介護を強い負担に感じていたり、利用者に厳しい言葉や冷たい態度を取ったりする家族もいます。家族との距離が近いデイサービスでは、こうした関係まで見えてしまうことがあります。

もちろん、家庭にはそれぞれ事情やこれまでの関係があり、その一場面だけで良し悪しを判断することはできません。それでも、利用者と家族の関係を目にすると、つらく感じることもあります。

レクリエーションや体操が負担になる

デイサービスでは、レクリエーションや体操を行う機会が多くあります。内容を考えて準備し、利用者の前に立って進行することもあるため、活動そのものだけでなく、その前後まで含めて負担がかかる仕事です。

デイサービス介護職人_レクや体操も負担

レクリエーションは内容を考えて準備する負担がある

レクリエーションでは、毎回同じ内容にならないように、何をするのか考えることも職員の仕事になります。ただ新しいものを考えればいいわけではなく、利用者に楽しんでもらえるかを考えながら内容を決める必要があります。

また、内容によっては道具を用意したり、職員が手作りしたりすることもあります。他の業務を行いながら、アイデアを出し、必要なものまで準備することは、レクリエーションを行ううえでの負担の一つです。

利用者の前に立って進行する負担もある

レクリエーションや体操では、職員が利用者の前に立ち、声を出しながら全体を進める場面があります。ただ順番どおりに進めればいいわけではなく、参加しやすいように声をかけたり、楽しめる雰囲気を作ったりすることも必要です。

利用者の反応を見ながら全体を進めるため、その場に合わせて声のかけ方や進め方を変えることもあります。レクリエーションや体操は、実施する時間だけでなく、準備や進行まで含めて負担のかかる業務です。

利用者との関わりを自分から作る必要がある

デイサービスでは、身体介助が必要な場面だけでなく、利用者と関わりながら過ごす時間も多くあります。利用者との時間を自分から作っていくことが求められる点は、デイサービスならではの難しさの一つです。

デイサービス介護職人_関りが負担

何をすればいいのか分からず時間を持て余すことがある

入所施設では、食事や排泄、移動など、目の前で必要になる介助が次々と発生します。一方、デイサービスには比較的自立度の高い利用者も多く、身体介助が必要になる場面は少なくなります。

そのため、介助を中心に仕事を考えていると、何をすればいいのか分からず時間を持て余すことがあります。目の前にやるべき仕事が見つからない時間が続くことを、苦痛に感じる人もいます。

利用者に楽しんでもらうためのコミュニケーションが求められる

デイサービスに通う利用者は、介助を受けることだけを目的に来ているわけではありません。人と話したり、活動に参加したり、外へ出て楽しい時間を過ごしたりすることを楽しみにしている人も多くいます。

だからこそ職員には、積極的にコミュニケーションを取り、利用者が楽しく過ごせる時間を作ることが求められます。「また来たい」と思ってもらえるような関わりは大切で、人と接することが苦手な人にとっては負担になる部分です。

デイサービスは身体介助を経験できる場面が限られる

デイサービスでは、入所施設と比べて身体介助を行う機会が少なく、経験できる介助の種類も限られます。介護職として働きながら身体介助を幅広く経験しにくいことは、デイサービスで働くデメリットの一つです。

デイサービス介護職人_身体介助の経験が限られる

入所施設に比べて身体介助を経験する機会が少ない

デイサービスの利用者は、入所施設と比べて介護度が低い人も多く、食事や移動、排泄などを自分で行える人もいます。そのため、職員が身体介助に入る回数は、入所施設より少なくなります。

もちろん、移乗や排泄、入浴などの介助はあります。ただ、身体介助が必要な利用者が多い入所施設と比べると、介助を経験する回数や内容には大きな差が出ます。

また、寝たきりの方への介助やベッド上での対応、夜間のおむつ交換など、デイサービスではほとんど経験しない身体介助もあります。働く事業所による違いはありますが、経験できる場面が限られることは事実です。

デイサービスでの経験を軽く見られることがある

デイサービスで長く働いていても、身体介助の経験が少ないことから、介護経験そのものを軽く見られることがあります。実際には介護技術や知識、利用者との関わり方など多くの経験を積みますが、身体介助の経験量だけで評価される場面もあります。

特に入所施設へ転職するときは、身体介助をどれだけ経験してきたかを重視されることがあります。面接では実際の介助技術をその場で見せることができないため、デイサービス中心の経歴だけで身体介助の経験を不安視されることもあります。

デイサービスで積んだ経験が無駄になるわけではありません。それでも、身体介助を中心に評価される場面では、経験の内容まで十分に見てもらえず、不利に働くことがあります。

デイサービスのデメリットを踏まえて職場を選ぶ

ここまで、デイサービスで働くうえでのデメリットを見てきました。大切なのは、働く前にこうした点を知り、自分にとって負担になりそうかを考えたうえで職場を選ぶことです。

デイサービス介護職人_デメリットを踏まえて選ぶ

デメリットが強く気になるなら入所施設も検討する

デイサービスのデメリットを強く負担に感じるのであれば、特養や老健など、ほかの介護現場を検討する方法もあります。介護職といっても、働くサービスによって仕事内容や求められる役割は大きく異なります。

たとえば、収入を増やしたい、自分の予定に合わせて公休を取りたい、身体介助の経験を多く積みたいという希望があるなら、入所施設の方が働き方に合う場合があります。デイサービスにこだわらず、自分が仕事に何を求めるのかを基準に考えることも大切です。

デメリットを知ったうえで職場を選ぶことが大切

自分に合わない職場を選んでしまうと、働き始めてから負担が大きくなり、本当は介護の仕事そのものが合わないわけではないのに、介護職を続けることまで嫌になってしまうことがあります。

だからこそ、デイサービスで働く前に、どのような点が負担になりやすいのかを知っておくことが大切です。ここで紹介した内容を振り返り、自分が実際に働いたときに気になる部分があるのかを確認してみてください。

デイサービスで働くことをすでに考えている人も、デメリットまで含めて改めて確認することで、自分の希望する働き方に合っているのかを判断しやすくなります。

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