デイサービスのやりがいとは?働く中で感じる5つの魅力【15年の現場経験から解説】

デイサービス介護職人_やりがい

デイサービスの仕事にやりがいがあると言われても、実際に働いたことがなければ、なかなか想像しにくいと思います。介助や送迎など大変な仕事もありますし、給料が高い仕事とも言えません。

それでも、僕が現場で見てきた中には、デイサービスを選び、嫌々ではなく生き生きと働いている職員が何人もいました。生活のために働くという面はもちろんありますが、それだけでは説明できない手応えや喜びを感じながら働いている人がいるのも事実です。

利用者が少しずつ心を開いてくれること、在宅生活を支えられること、利用者や家族から直接感謝されること、職員同士で一日をやり切ること、自分自身の成長を感じられること。デイサービスには、日々の仕事の中でやりがいを感じられる場面がいくつもあります。

この記事では、僕が実際にデイサービスで働く中で感じてきたことも交えながら、デイサービスにはどのようなやりがいがあるのかを紹介します。

デイサービス介護職人_5つのやりがい
目次

利用者との距離が近いから、変化を感じられる

デイサービスで働いていると、利用者と話す時間の多さを感じます。ただ介助をして一日が終わるわけではありません。何気ない会話やレクリエーションを通して毎日のように関わるからこそ、利用者の表情や反応が少しずつ変わっていく様子を感じられます。

デイサービス介護職人_会話が増えると変化に気づく

デイサービスは利用者と会話する時間が多い

デイサービスでは、入浴や食事などの介助だけではなく、レクリエーションや体操、見守りをしながら利用者と一緒に過ごす時間が長くあります。そのため、自然と会話をする機会も多くなります。

特別な会話でなく、天気の話だったり、昔の仕事の話だったり、家族の話だったり、本当に何気ない世間話の積み重ねです。でも、こういう何気ない時間でも少しずつ距離が縮まっていくことがあります。

最初は職員から話しかけてもほとんど返事をしてくれなかった利用者が、ある日自分から話しかけてくれることがあります。介助ができたというのとは少し違う、利用者との距離が少し縮まったと感じる瞬間です。僕はこういう変化も、デイサービスで働く面白さだと思っています。

「帰りたい」から「また来たい」に変わることがある

もちろん、最初からデイサービスを楽しみにして来る利用者ばかりではありません。本当は自宅にいたいけれど、家族に勧められて仕方なく来ている人もいます。「帰りたい」と何度も訴える人や、本当にお願いするように帰宅を求める人もいます。

そんな利用者と毎回顔を合わせ、少しずつ話をして、一緒にレクリエーションをしたり、無理に誘わず見守ったりしていると、表情が変わってくることがあります。笑顔が増え、自分から会話をしてくれるようになる。その変化は、ずっと関わってきた職員だからこそ感じられるものです。

そして、最初はあれだけ「帰りたい」と言っていた人が、「もう帰るの?」「また来たい」「明日も来たい」と言ってくれることがあります。そこまでの過程を知っているからこそ、「やってて良かったな」と素直に感じられる瞬間です。

利用者の在宅生活を支えている実感が持てる

デイサービスは、利用者が一日を過ごす場所であると同時に、その人が自宅での生活を続けていくための支えになる場所でもあります。利用中の様子だけではなく、その先にある在宅生活まで考えることが、デイサービスの役割の一つです。

デイサービス介護職人_暮らしを支えるやりがい

できなかったことが、少しずつできるようになる

デイサービスでは、体操や機能訓練、日々の活動などを通して、利用者が今まで難しかったことを少しずつできるようになることがあります。大きな変化だけではなく、立ち上がりが安定したり、歩く動作が少しスムーズになったりすることもあります。

そうした変化は、デイサービスの中だけで終わるものではありません。自宅での移動や身の回りの動作が少しでも行いやすくなれば、その人自身の生活のしやすさにもつながります。できることが増えることで、自信を持てるようになる利用者もいます。

今までできなかったことが少しずつできるようになっていく姿を近くで見られることは、介護職としてやりがいを感じる場面の一つです。その変化に自分たちの関わりもつながっていると感じられることが、仕事を続ける力にもなります。

「できるようになる」だけが介護の成果ではない

ただ、介護では何かができるようになることだけが成果ではないと思っています。高齢になると、今できていることをそのまま続けること自体が簡単ではない場合もあります。だからこそ、今の状態を維持できていることにも大きな意味があります。

一人で立てる、歩ける、自分で食事ができる、家の中で今まで通り生活できる。こうしたことを少しでも長く続けられるように支えることも、デイサービスの大切な役割です。目に見える大きな変化がなくても、その生活が続いていること自体が一つの結果だと思っています。

利用者が一日でも長く自宅での生活を続けられる。そのための一つの支えとしてデイサービスがあると考えると、仕事の見え方も変わってきます。何かを良くすることだけではなく、利用者の今の暮らしを守ることも、デイサービスで働く大きなやりがいです。

利用者や家族から直接もらう「ありがとう」が力になる

デイサービスで働いていると、利用者や家族から直接感謝の言葉をもらうことがあります。僕自身も、利用者から「ありがとう」と言ってもらうことはよくありました。こうした言葉を直接受け取れることも、介護職として働く大きなやりがいの一つです。

デイサービス介護職人_ありがとうがやりがい

目を見て伝えられる「ありがとう」はやっぱりうれしい

デイサービスでは、利用者から自然に感謝の言葉をもらう場面があります。介助をしたあとや帰りの時間など、毎日の何気ない場面で「ありがとう」と声をかけてもらうことも少なくありません。

中には、しっかり目を見て笑顔で伝えてくれたり、手を握りながら感謝を伝えてくれたりする利用者もいます。ただ言葉を聞くだけではなく、表情や仕草からも本当に感謝してくれていることが伝わってくることがあります。

デイサービスの仕事は思っているよりも大変なことが多いです。それでも、目の前の利用者から直接感謝を受け取ると、自分たちが行っていることに意味があると感じられます。僕自身も、こうした言葉には何度も力をもらってきました。

送迎があるから、家族からの感謝も直接届く

デイサービスでは朝と夕方に送迎があるため、利用者だけではなく家族と顔を合わせる機会も多くあります。その中で、「いつもありがとう」「助かっています」と家族から直接声をかけてもらうこともあります。

もちろん、家族との関係がいつも穏やかなわけではありません。利用者のことを心配しているからこそ、厳しい言葉を受けることもあります。職員側とは考え方が違い、すぐには理解してもらえないこともあります。

それでも、利用者が少しずつデイサービスに慣れ、笑顔で通えるようになったあとに、家族から感謝の言葉をもらえることがあります。そこまでの関わりを知っているからこそ、その言葉を受け取ったときには、やってきたことが伝わったと感じられます。

家族との関わり方については、次の記事も参考にしてください。

利用者だけでなく、家族の生活も支えている

デイサービスを利用する時間は、利用者本人のためだけにあるものではありません。その間、家族は介護から離れて休んだり、自分の用事を済ませたりすることができます。家族にとっても必要な時間になっています。

自宅で介護を続けるということは、家族にも少なからず負担があります。デイサービスを利用することで、その負担を少しでも軽くできれば、利用者本人だけではなく、家族の生活を支えることにもつながります。

現場で働いていると、デイサービスが一人の利用者だけを支えている仕事ではないと感じることがあります。利用者を支えている家族まで含めて生活を支える仕事だと実感できることも、デイサービスで働くやりがいの一つです。

職員同士で仕事をやり切ることも、やりがいになる

デイサービスのやりがいは、利用者や家族との関わりだけで生まれるものではありません。職員同士で協力しながら一日の仕事を回し、レクリエーションやイベントを一緒に作り上げる中でも、達成感充実感を感じることがあります。

デイサービス介護職人_チームの達成感

大変なレクリエーションやイベントだからこそ達成感がある

デイサービスでは、レクリエーションや季節のイベントを職員同士で考えて行うことがあります。ただ、レクリエーションなどの企画が苦手な職員もいます。準備には時間がかかりますし、何をすれば喜んでもらえるのか悩むこともあります。

それでも、少しでも利用者に楽しんでもらえるよう、職員同士で意見を出し合いながら準備を進めます。準備を重ねて迎えた当日、利用者が楽しそうに参加し笑顔を見せてくれると、自分たちの準備が利用者の喜びにつながったと感じられます。

準備に時間がかかり、思ったように進まないこともあるからこそ、うまくいったときの達成感も大きくなります。レクリエーションやイベントを一つずつやり切っていくことに、やりがいを感じている職員もいます。

レクリエーションを行う意味は、こちらの記事で紹介しています

職員同士は、いつも仲良く仕事ができるわけではない

デイサービスは、職員同士が常に同じ考えで仕事をしているわけではありません。介助の方法や利用者への対応について意見が分かれることもありますし、仕事の割り振りに不満を感じることもあります。

その中で、送迎や入浴、食事、体調管理、機能訓練、レクリエーションなど、さまざまな仕事を限られた時間の中で進める必要があります。忙しい日は、職員同士で十分に話し合う時間を取れないこともあります。

それでも、デイサービスは一人では回せない仕事です。職員同士で意見が違うことがあっても、利用者の一日を支えるためには協力する必要があります。こうした現実も含めて、チームで働く仕事だと思っています。

職場の人間関係について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください

それでも力を合わせて一日をやり切ったときはうれしい

デイサービスでは、一人の職員が自分の仕事だけをしていれば一日が終わるわけではありません。それぞれが担当する仕事を進めながら、足りないところを補い合うことで一日を回しています。

そんな忙しい中でも、職員同士で声をかけ合いながら仕事がうまく回り、利用者にも安心して過ごしてもらえたと感じられる日があります。そんな日は、職員同士で一つの仕事をやり切ったという達成感があります。

僕自身、管理者として一人で進める仕事も多く経験しましたが、介護職員として現場に入り、スタッフと一緒に一日をやり切ることには別の充実感がありました。職員同士で協力しながら仕事を進められたことも、僕がデイサービスで働く中で感じていたやりがいの一つです。

働きながら、自分自身の成長を感じられる

デイサービスで働くやりがいは、利用者や家族から受け取るものだけではありません。毎日の仕事を続ける中で、自分自身の考え方が変わったり、介護職としてできることが増えたりすることもあります。

デイサービス介護職人_自分自身の成長感じる

人としても、介護職としても成長していく

デイサービスでは、自分より何十年も長く生きてきた利用者と毎日のように関わります。さまざまな仕事や家庭、時代を経験してきた人の話を聞くことで、自分とは違う考え方や人生観に触れる機会も多くあります。

僕自身も、利用者と関わる中で物事をいろいろな角度から考えられるようになりました。それと同時に、最初は迷っていた声かけや介助、レクリエーションなども、経験を重ねることで少しずつ自分でできるようになっていきます。

利用者との関わりによって考え方が変わり、仕事を続ける中で介護職としてできることも増えていく。人としても介護職としても、自分自身の成長を感じられることは、この仕事を続けるやりがいの一つです。

資格や次の仕事を目標にできることもやりがいの一つ

介護の仕事には、初任者研修や実務者研修、介護福祉士など、働きながら次の目標にできる資格があります。特に介護福祉士は国家資格ですが、経験を重ねながら目指していける資格でもあります。

資格を取ることだけが成長ではありませんが、頑張ってきたことが形として残るのは大きいと思っています。介護福祉士を目指したり、その先に生活相談員や管理者など別の役割を考えたりすることもできます。

毎日の仕事をこなすだけではなく、次に何を目指すのかを持って働けることも大切です。できることや任される仕事が少しずつ増え、その先の目標が見えてくることも、介護の仕事を続けるやりがいの一つです。

デイサービスのやりがいは、喜んでくれる人が目の前にいること

ここまで紹介してきたように、デイサービスにはいくつものやりがいがあります。利用者との関係が変わっていくこと、在宅生活を支えられること、家族から感謝されること、職員同士で一日をやり切ること、自分自身が成長していくこともその一つです。

デイサービス介護職人_目の前のやりがい

大変な仕事だからこそ、返ってくる反応が力になる

デイサービスの仕事は、決して楽なことばかりではありません。身体的に負担を感じることもありますし、利用者や家族への対応に悩むこともあります。責任もありますし、給料が高い仕事でもないと思っています。

それでも、利用者が笑ってくれたり、「また来たい」と言ってくれたり、家族から「助かっています」と声をかけてもらえたりすることがあります。職員同士で忙しい一日をやり切り、今日はうまく回ったと思える日もあります。

自分がやった仕事に対する反応を、目の前の人から直接受け取れることは、デイサービスで働く大きなやりがいだと思っています。喜んでくれる人が目の前にいる。その実感があるからこそ、大変なことがあっても、また頑張ろうと思える仕事なのだと思います。

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