デイサービスは施設介護より給料が安いことが多い
デイサービスで働くデメリットとして、まずよく挙げられるのが給料面です。実際に現場で働いていても、施設系の介護職と比較すると給与水準は低くなる傾向があります。
夜勤手当がないため月収で数万円の差が出る
その大きな理由は、デイサービスには夜勤がないことです。施設系の介護職では夜勤があり、夜勤手当が1回数千円から1万円前後つくことも珍しくありません。月に数回夜勤に入れば、それだけで月収は万単位で変わってきます。
デイサービスは基本的に日勤帯の勤務になるため、この夜勤手当がありません。結果として施設勤務と比べると、月収で数万円程度の差が出ることも珍しくないのが実情です。
小規模法人が多く給与水準が低いこともある
もう一つの理由として、デイサービスは小規模法人が多いという点もあります。社会福祉法人など大きな法人が運営している施設と比べると、母体の資金力がそこまで強くない場合も多く、給与水準が上がりにくいことがあります。
実際に現場で見てきても、同じ介護職でも施設勤務とデイサービス勤務では平均給与に差が出るケースは少なくありません。収入面を重視する人にとっては、これは大きなデメリットと言えるでしょう。
日勤勤務は生活が安定する一方で自由な休みが取りにくい
デイサービスの特徴として、日勤中心で生活リズムが整いやすいという点があります。これは多くの場合メリットとして語られますが、人によっては逆にデメリットになることもあります。
シフト勤務の施設介護は平日休みや連休を作りやすい
施設系の介護職は24時間365日のシフト勤務になるため、平日休みや希望休を組み合わせて連休を作りやすいという特徴があります。
実際に施設勤務の職員の中には、夜勤明けと希望休を組み合わせて2泊3日の旅行に出かけるような働き方をしている人も多くいます。有給を使わなくてもまとまった休みを作れるのは、シフト勤務ならではの特徴です。
アクティブに休日を使いたい人にはデメリットになる
一方、デイサービスは基本的に日勤の固定勤務が多く、土日休みの事業所も多い働き方になります。生活リズムは整いやすいですが、シフト勤務のように柔軟に連休を作るのは難しくなります。
旅行や趣味など、平日を活用して自由に動きたい人にとっては、この働き方が合わないと感じることもあります。規則正しい生活ができるという特徴は、裏を返せば自由度が低い働き方とも言えるでしょう。
送迎業務があることはデイサービス特有の負担になる
デイサービス特有の業務として挙げられるのが送迎です。施設介護では基本的に送迎業務はありませんが、デイサービスではこの業務を担当することがあります。
車の運転が苦手な人には大きなストレスになる
特に小規模なデイサービスでは、介護職員が送迎を担当することも珍しくありません。そのため車の運転が苦手な人にとっては大きなストレスになる可能性があります。
地理に詳しくない人や方向感覚が苦手な人にとっては、利用者の自宅を回る送迎業務は精神的な負担になりやすい仕事です。
家族と直接関わる機会が多く苦情を受けやすい
送迎業務があることで、利用者の家族と直接会う機会が多いのもデイサービスの特徴です。そのため家族が何か不満を持っている場合、その言葉がストレートに職員に伝わることもあります。
現場で働いていると感じることですが、すべての利用者が家族から大切にされているとは限りません。子育てや仕事で余裕がない家庭も多く、親の介護に十分な時間を割けない人もいます。
中には親を厄介な存在として扱ってしまう家族もいるのが現実です。そういった言葉や空気を直接感じる場面があることは、精神的な負担になることもあります。
コミュニケーションやレクリエーションが多い仕事
デイサービスの仕事は、いわゆる身体介護だけではありません。利用者と関わる時間が長く、コミュニケーションが重要な仕事になります。
利用者の前で体操やレクリエーションを行うこともある
デイサービスではレクリエーションや体操などを職員が中心になって行うことがあります。利用者の前に立って体操をしたり、場を盛り上げたりすることも珍しくありません。
人前に立つことやコミュニケーションを取ることが苦手な人にとっては、この仕事は負担に感じることがあります。
介護以外の業務も多く仕事の幅が広い
またデイサービスでは、連絡帳の記入などの記録業務もあります。利用者との会話やレクリエーション、家族との対応など、身体介護以外の仕事も多岐にわたります。
そのため「介護だけをしたい」という人にとっては、業務の幅が広いことが負担になることもあります。
ゆっくりした時間の流れが合わない人もいる
施設勤務からデイサービスに転職してくる人の中には、この働き方に戸惑う人も少なくありません。
施設のように業務に追われる働き方ではない
施設勤務では、入浴や食事介助などの業務が時間ごとに詰まっており、次々と仕事をこなしていく働き方になります。忙しい反面、時間が早く過ぎるという感覚を持つ人も多いでしょう。
一方、デイサービスでは利用者とゆっくり過ごす時間が多く、常に業務に追われるという働き方ではありません。
自分から動けない人は手持ち無沙汰になることがある
そのため、何をすればいいのか分からず、立ち止まる時間ができてしまう人もいます。特に施設勤務から来た人は、最初のうちは手持ち無沙汰に感じることもあります。
こういう時は利用者に声をかけたり会話をしたりするのですが、慣れるまでは一日が長く感じてしまうこともあります。仕事が詰め込まれていない分、自分から動くことが求められる働き方とも言えるでしょう。
身体介護の技術が伸びにくいと言われることがある
デイサービスのデメリットとしてよく言われるのが、介護技術が身につきにくいという点です。
介護度が低く身体介助の機会が少ない
デイサービスの利用者は比較的介護度が低い人が多いため、移乗介助などの身体介助を行う機会が少ない場合があります。そのため施設勤務と比べると、身体介護の経験は積みにくい面があります。
施設経験者から技術面で比較されることもある
実際、施設経験者がデイサービスに来ると、移乗介助などの身体介護の技術が高いと感じる場面もあります。そのためデイサービスの職員が技術面で下に見られてしまうこともあるのが現場の実状です。
ただ、介護という仕事は身体介助だけではありません。利用者に寄り添い、楽しく過ごしてもらうことも大切な役割です。コミュニケーションや関係づくりも、介護の現場では非常に重要な要素です。
デイサービスのデメリットは働き方との相性で変わる
ここまで紹介したように、デイサービスにはいくつかのデメリットがあります。ただし、それらはすべての人にとって悪いものとは限りません。
生活スタイルによって向き不向きが分かれる
生活リズム、働き方、価値観によって感じ方は大きく変わります。規則正しい生活が合う人もいれば、シフト勤務の方が自由で良いと感じる人もいます。
デイサービスのデメリットの多くは働き方の違いから生まれるものです。そのためメリットとデメリットは表裏一体の関係にあります。
自分に合う職場を選ぶことが大切
介護の仕事は職場によって環境が大きく違います。デイサービスでも、働きやすい事業所もあれば、負担が大きい職場もあります。
もし今の職場で「合わない」と感じているのであれば、無理に我慢する必要はありません。介護業界は事業所ごとの差が大きいため、自分に合う環境を探すことが大切です。職場を変えることで働き方が大きく変わることも珍しくありません。
自分の生活や考え方に合った職場を見つけることが、長く介護の仕事を続けるためには重要です。